傘の骨を活かして生地をはりかえて欲しいというニーズは結構ありますね。
環境問題からも対応がのぞまれるのですが、限られた職人ではなかなか
できないのが現実のようです…
> 傘の生地の張り替えはしていただけないでしょうか?
> 現在使っている傘は10年ほど経ちまして、
> 生地が大分汚れて、てっぺんから雨漏りがします。
生地はできあがりを想定して反物幅をきめ、更には傘の骨そして
そのフォルム等を計算して、三角の「かた」と呼ばれるものを作成
して作業をすすめてまいります。それぞれの「かた」は固有であり
その傘の仕様のためにわざわざ作成されたものとなります。
つまりひとつの設計図に基づいてパーツを組み立て揚げるプラモデ
ルのようなものだと御理解をください。
骨や形状が一様であれば張り替えという作業も可能ではありますが
今は形状や多岐にわたり、とてもすべてにオールラウンドにわたって
適合するものというのはつくりにくい状態でございます
裁断が寸分ちがっても、張ったときには大きな狂いとなってしまい
それゆえ、ジャストの採寸や作業が必要とされます
●なぜ傘屋さんは「買ったほうが安いですよ」というのでしょうか
傘職人も非常に限られた人数であり、それぞれ決められた流れの中
以外で仕事をするときは、ちょうど設計図のようなものを別にたてて
別プログラムで動く必要があります。この従事に対する人件費は
(もしできたとしても)たぶん通常に骨つきの既成で買われる場合の
2倍以上はついてしまうわけです。もちろん物理的、時間的に対応
できない場合がほとんどです。
●ただし張り替えのできるものもあります
弊社扱いのものでも、傘の張り替えができる場合があります。
それは前原光榮のもので、永年モデルチェンジのないものです。
もしお客様のお持ちのものが前原光榮のもので、今も私どもが扱って
いる種類の中にあるものでしたら、張り替えはできます
◆前原光榮商店
●コマ替えに関する費用(前原光榮の場合・税 送料別)
その場合は1コマ替え¥2000、ジャガードなら¥3000
シルクは¥10000ですが、やはり1コマをかえると
かえって格好悪くなりますので、総替えがおすすめです
16コマですと、¥9000〜¥15000で張り替えができます
私どもが前原光榮を推奨する理由はここにもあります
変わらない、流行がないということは、こういったパーツの部分
にも非常にいきてまいります。
●手彫りの手元に関しまして
もし手彫りの特別な手元でございます場合、場合によっては
その手元自体をいかすことができます。米田商店の場合は
ボンドではなく特殊なアラビアのりを用いておりますので
将来、傘本体が痛んだ場合につけかえができるように
考慮してあるわけです
したがいまして、以上のような特別な場合をのぞきまして
現状では「張り替え」は不可能という結論になってしまいます。
せっかくお尋ねいただきましたのに
ご期待に添うことができず申し訳ありません
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