◆UV-カット加工の劣化に関しまして
CX-サラクールのUVカット性は半永久的で、効果が低下することは考えにくいです。
ただ、染料が太陽光、特に紫外線に長時間照射されることにより変色することが
考えられます。
当社では、黒に関しては紫外線を10時間連続照射をして、色が変わるか
否かで管理を行っております。変色してもUVカット性の大きな低下はありません。
ただ、木綿繊維自身が太陽光の連続照射により黄変すること、強力低下が考えられま
す。
木綿繊維自身に紫外線を177時間連続照射することにより、強力が約40%低下致
します
が、これくらいの低下ならば実用上問題はないと思われます。
太陽光に長時間照射されることにより、木綿繊維自身の黄変、
染料の変色が考えられますが、UVカット性の低下は考えられません。
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ユニチカテキスタイル株式会社
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◆紫外線のまわりこみに関しまして
紫外線は直接照射によって肌に到達するものばかりでなく
周囲、或いは地表に反射して肌に達します。
したがいまして、厳密に100%カットを目指しますには
そのすべての入り口を遮蔽する必要があるわけです。
とはいえ、鎧甲で街中を歩くわけにもまいりませんので
ファッション性の中で、できる限りの対策を施したいものです。
日傘に加えて、帽子や長手袋の併用もいいかもしれません。
いずれのアイテムも、それぞれで完璧にカットできるわけでは
なく、複合的に関連しあって紫外線の肌へのダメージを
なくする役割を持ちます。
CX-サラクールに関しましては、ラボでの数値が証明しますとおり
ですので、あとは周囲からまわりこむ紫外線への対策を
併用して考えてください。
UV-Aは320〜400ナノメータ
UV-Bは290〜320ナノメータ
をさします。
UV-Aは雲。霧。窓ガラスも通過。
皮膚にサンタン(2次黒化)という色素沈着の影響をあたえますが
B波ほどひどくはありません。
悪玉なのはUV-Bのほうで、こちらは急激なサンバーン、皮剥げ
という色素沈着、水分減少、肌荒れを誘発します。
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心斎橋みや竹
店主 宮武和広
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◆UPFに関しまして
UPF値の表記は、15から20、25…と5きざみで50まで、それ以上は50+
となり、
厳密には、UPF200では50+と表記されます。
我々は、50を超えても、技術的な検証を行うことも兼ねて、50+という表現より
も、 実測値を表記することが多いです。
(技術的には50と200の差は大きいです)
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ユニチカ株式会社
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私なりの解釈を記しておきます。
5きざみのUPF『表記』は実際の計測値ではなく『等級』を意味するものです。
星と同じとお考えいただければわかりやすいとおもいます。
星でいいますと「50+」は一等星ということになりますが、
一等星というランクの中にも
シリウス、カノープス、ベガ、リゲル、プロキオン
それぞれ実際の明るさには歴然と差がありますね。
最高等級と括られたグループの中にも、広く様々な差を生じます。
それをわかりやすくするために「50+」というクラス表示とあわせ、
実際の計測値も付記してそれぞれの色の違いを明確にしています。
このほうが、はるかに消費者の皆様の
目線にたった正確な表現であるとおもいます。
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心斎橋みや竹
店主 宮武和広
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