ハンドルも疲れて「あくび」する
ハイクラスな天然樹ハンドルの傘を購入されても折角の ハンドル
の曲がり戻ってしまってがっかり、、という方も案外多いですね。
様々な理由がありますが、軒並みそうなるようですと、それは
十中八九「保管状態」に問題があります。
傘をハンドルの先端を支点として下駄箱やカウンターに
かけて保管していらっしゃいませんか。それが原因です。
天然樹のものは当然ながらもともとは真っ直ぐの形状のもの
それをハンドル職人が焼きをいれたり熱湯で煮沸したりして
焼玉と呼ばれる器具などを用いて曲げています。
それがハンドルの先端に荷重がかかり続けることにより、元の姿に
戻ろうという復元力が働いてしまうのですね。
それによってハンドルが開いてきて「あくび」という現象を
引き起こしますので、これは普段から要注意です。
保管時はやはり、傘たてに立てるような形でハンドルに
ストレスのかからない方法がベターでしょう。
ちなみに竹の場合は保管方法に依らず、曲がりやすい
もの曲がりにくいものがありまして、微笑んで職人曰く
『人でもまっすぐな人もいればヒネ曲がった人もいる
竹にも性格がいろいろあるということですね』
なるほどね(笑)
また樹脂などの成型ハンドルは曲がりが戻るのではなく
疵の入った場所からスパっと直線で割れてしまいます。
曲がりが戻るというのは「天然素材」である証なのです。
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