※これは2009年6月12日NHK「生活ホットモーニング」で
お話ししたものを要約したものです。
傘の水切りはやさしく
日本洋傘振興協議会のページに
以下のような説明が掲載されています
『使用後に強く水切りしてませんか?水切りはやさしく』
これはキホンですので押さえておいて下さい
ただ…これだけでは説明不足
以下 『傘の正しい水切り」を
よくある間違いを例に詳しく解説します
◆間違った水切り その1
傘全体をふって 水を切る
傘をさして 目的の駅に着いた時
パッパと傘全体を振って 水を切る光景
よく目にしますね。
でもこれはNGです
理由は
傘のハンドルやシャフト部分に大きな負荷をあたえて
累積したストレスで 割れたり折れたり曲がったり
傘全体のバランスを崩す原因となるからです
しかも・・思ったほどに水は切れていません
心当たりのある方は、是非いますぐストップしてください
◆間違った水切り その2
×傘を閉じてから
クルクルっとまわして水を切る
これもよくある光景です。
絶対にNGですので、更にご注意を
理由は
傘骨が集結しているロクロという部分や
親骨:受骨のジョイントの部位に大きな負荷をあたえて
天頂から雨水が入り込んで中棒をつたう症状がでたり
累積したストレスで 骨が損傷する恐れがあるからです
このコラムを読まれて以降は
ぜひ控えてください
ではお薦めの水切り方法は・・・
◎傘を開閉して水をきりましょう
周囲に人がいないことを見定め
斜め下方向の地面に向けて
開閉して水を切ってください
これをお薦めする理由は
中棒にそって「開いて、閉じる」
すべての動きが 傘の使用方法の想定内なので
全体のバランスを崩すことがないからです。
傘に限らず、世の中のすべての道具には
想定された動きと、想定外の動きがあります
大事に扱っているつもりなのに
知らず知らずのうちに 傷めていることも
多いものです。
身を挺して雨から貴方をまもってくれる
雨の日の大事なパートナーである傘にも
思いやりをもって 接してあげてください
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